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ドクター便り

済生会呉病院の医師から皆さんへお便りです。


2014.11.19
テーマ:脂質異常症
木戸 幸司医師(内科医長)

 わが国においては生活の欧米化に伴い、虚血性心疾患や脳梗塞を代表とする動脈硬化症の発症年齢が低下するとともに発症頻度も増加している。現在、わが国の死亡率の25%以上が動脈硬化性疾患と考えられている。動脈硬化の進展には、脂質異常症、糖尿病、高血圧、喫煙が重要な役割を果たしている。脂質異常症の診断は血清脂質の測定に始まる。一般的に測定されている血清脂質検査はHDLコレステロール(HDL-C)、LDLコレステロール(LDL―C)、中性脂肪(TG)である。HDL-Cは動脈硬化性疾患と逆相関しており抗動脈硬化作用を持っていると考えられている。一方LDL-Cは血管壁に蓄積して動脈硬化を進展させる。TGが高値の場合HDL-Cの低値が多く、このため動脈硬化が進展するだけでなくTG高値そのものも動脈硬化を進展させる。


 脂質異常症の食事療法としては①総摂取エネルギーを標準体重×25Kcal ②栄養配分を適正化し、炭水化物を60%、たんぱく質を20%脂肪を20% ③コレステロール摂取量を300mg以下(卵黄一個250mg)④アルコール摂取を25g以下とする などがあげられる。このほか適度な有酸素運動や禁煙等も大切である。これらの生活改善が治療の基本であるが一定期間行って十分な効果が得られないときは薬物療法が必要である。高LDL血症の治療によって心血管病変が低減することは実証されている。脂質異常症は自覚症状がないので人間ドック等で時には自分の脂質の状態をチェックしてみては如何でしょうか。

2014.7.7
テーマ:一般的な眼疾患について
芳谷 重記医師(眼科医長)

眼にも様々な疾患があります。自覚症状の乏しく徐々に進行し、気づいた時は手遅れになっているような緑内障などは40歳以上で20人に1人の有病率です。近年は加齢黄斑変性症も増加傾向ですが治療可能な新薬も出現しております。また眼の病気がもとで全身的な疾患が発見される事も多く、50歳以上の方は年に一回程度は眼科で検診を受けられる事をお勧め致します。お気軽に御相談下さい。
2014.2.6
テーマ:NASH(非アルコール性脂肪肝炎)
伊藤 博之医師(医療部次長)

肝細胞に中性脂肪が過剰に沈着した状態を脂肪肝といいます。以前はアルコールが原因でない脂肪肝は肝炎や肝硬変にはならないと考えられ重視されていませんでした。しかし、現在ではアルコールが原因でない脂肪肝も肝障害を生じることがわかり、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼ばれています。また、NAFLDは、予後が良好な単純性脂肪肝と肝炎から肝硬変、肝がんに進行する非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に分かれます。NASHはメタボリックシンドロームと深く関わっており、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧の合併を認めます。NASHの治療については、直接的な治療はなく、合併した生活習慣病の治療により行います。特に効果的なものは生活習慣の改善による体重の減少です。当院でも積極的に栄養指導を行い、また個人個人に合わせた栄養指導を行うことで生活習慣の改善を支援しております。
 
2013.11.28
テーマ:急性膵炎
國田 哲子医師(副院長)

急性膵炎は、自分で気付かないうちにかかって、気づかないうちに治ってしまうような軽い病状のものから命に関わるようなものまで色々な程度のものがあります。
先日、済生会本部のホームページに急性膵炎についての情報を載せましたのでご覧になって下さい。
 

2013.11.28
テーマ:高血圧
松浦 秀夫医師(院長)

高血圧の患者さんは自覚症状がありませんが、そのまま放置していると動脈硬化を生じて脳、心臓、腎臓、血管、眼底などに重大な障害をおこし、死亡したり、日常生活に大きな問題を残すことになります。高血圧を予防すること、高血圧であればしっかりと治療をすることが大切です。済生会本部のホームページに「高血圧」について掲載しましたので、ぜひ読んで頂けたらと思います。

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